Shampoo - ( シャンプー )
Romaji
詰め替え用のシャンプーと
空になった生活
使い捨てようもない僕の
仇となったようだ
詰め替え用のシャンプーと
減りもしない退屈
窓際に置いた風景の
一部になり消えてった
されど街はどこにも逃げ場はなく
背中越しに宵闇を触る 掌を
包む優しさ今は何処
ただ今日も一人で 夢を待っている
まだ貴方の影を連れて居たい
「ただいま」が無い事
気付いてしまっても
貴方が居た事それだけでいい
一つ足りない鍵がまだ掛かったまま
排煙の影法師背にして
白線を踏まぬ様に渡った
スイレンの水面に映るのは
果たして?
可笑しく
照らして
さらば街よここにも居場所はなく
急ぎ足にペダルを重ねる 掌を
包む優しさ今は何処
また今日も一人で 探してしまう
まだ貴方の影を連れて居たい
“代わり”なんて無い事
気付いてしまっても
貴方が居た事それだけでいい
一つ足りないはずの空の容器
二人分の生活を
振り絞ったまま
そっと
ぎゅっと