Tenmonhakumei no Machi e - ( 天文薄明の街へ )
Romaji
光を失くした街にはまた夜が訪れた
逸れた月を捜して空を仰いでる
少女は胸に抱えた薔薇の花束を
落としてしまったよ
溢れた涙を拭いていた
醒めた夢と気付く頃には空の掌
夜の向こうへと思い馳せても
確かなものは何一つ無かった
さよならも言えぬまま忘れてしまうなら
明かりを灯す意味はどこにあるのだろうか
重ねた手と手で誓いの旗を丘に立てた夜
言葉を失くしてただ街を見下ろしてる
少女は胸に抱えた薔薇の花束を
手向けて祈る様に月を見てその目を閉じた
冷えた頬が赤くなるまで立ち尽くしていた
夜を越えたら胸の痛みも
解けて空へ溶けていくか
置き去りにされたまま忘れてしまっていた
悲しみも共に連れて行けよ
思い出す前に
「醒めた夢はどこへ消えたの?」
誰もがその先を信じて疑えない
目を覚ませば夜は明けると誰が決めただろう
夜の向こうへとその身を燃やして
迎えたそこで何を知ろうと
さよなら夜を越えてわたしは捜していた
誰もがその胸に灯した確かな光を