Gerbera

Gerbera - JP Romaji Lyrics

Artist: SHINTOKYO

Lyricist: Shion Sugita

Composer: Toshiyuki Tanaka




Romaji

差し伸べた手から伝う音を聴いて

雨の降り止まない街で傘をそこらに捨てて

漕ぎ続けた銀輪は大気を二つに裂いて

街に色とりどりの花を充満させる

羽ばたいてみたい 涼しげなあの空

雨上がりを報せる鳥達

美しさの連続が明日の私を急る

ガーベラの花が重なり

淡く染まった窓辺に 春のような音が響く

肌をつたった微熱と冷えたコロンの残り香で

熟れた花の粒に満ちる

冷たい水を口に少し含んだ

淀んだ空気が浄化されている気分で

履き潰したローファーで大地を二つに裂いて

花は色とりどりの雫を肌に終わせる

漂っていたい 物憂げなあの空

雨上がりに街を揺らす木々達

忘れかけた感覚が私の身体を包んで

ガーベラが部屋に溶け切り

モノクロの日々が次第に夜更けへと色づいていく

青白い月の明かりが 伸びかけた葉の先に差し

熟れた花の粒に満ちる

街はついに寝静まり

回るレコードは動きを止め

息を吸い そっと深く目を瞑った

ガーベラの花が視界に

黄色い夜雨を降らせて 私の心を洗う

雨の落ちる仕草さえ鮮やかな色に満ち

夜を花の粒が駆ける