Shiawase [Happiness] - ( 幸せ )
Romaji
給食着袋 膝で蹴りながら帰り
途中で見つけたツツジの蜜を吸う
帰宅するとすぐに放り投げるランドセル
宿題はなんもせず友達とカードゲーム
帰りつくと母ちゃんに酷く怒られる
でも毎日が新鮮で彩られている
無邪気なままに生き笑顔に包まれる
怖いものなんてキレた母ちゃんぐらいだ
イチローに憧れて少年野球
プロに当然なる情景が浮かぶ
親父が言ってた俺はずっと四番だったぞ
ってそれは打順じゃなく風呂の順番だろ
食卓を囲む賑やかな風景
無秩序に重なる色とりどりの笑い声
こんな風に平凡な幸せが
年月が経とうと続くと信じてた
待ってるだけじゃきっと何も起きないんだ
来やしないなんて嘆かずに向かうんだ
子供も大人も利口もバカも
貧乏も金持ちも死において平等
生き残る為 奪われぬよう
日々孤独だって繋がれると
生きたまま伝説になりたい
生きたまま幸せになりたい
眠たい目 首を締めるネクタイで
日々に追われる生活はえげつないぜ
シフト増やすほどに減る遊び
通勤途中スタンドで千円のガソリン
今日も身体と貯金擦り崩して
貯まるのは金よりストレスばっかりだ
これっぽっちの手取りじゃ生きると
言うよりも死なない暮らし 虚しい
イチローの三日分に満たぬ年収
毎日同じ道を歩いて行く
好きな女は今日もバンドマンに殴られ
金貸したツレからは既読も付かなくて
人生は地獄よりも地獄なのかもな
それでも生きてる俺ら偉いはずだよな
目を閉じて見てた夢が
目を見開いた現実にいつ追いつける
待ってるだけじゃきっと何も起きないんだ
来やしないなんて嘆かずに向かうんだ
子供も大人も利口もバカも
貧乏も金持ちも死において平等
生き残る為 奪われぬよう
日々孤独だって繋がれると
生きたまま伝説になりたい
生きたまま幸せになりたい
想像の中でしか抗えない自分
やれば出来るなんて成功者の言い分
前向きに行こうと思うほど後退り
どうやらこの道のりは過酷らしい
辿々しい足で探した現在地
人生にカーナビがあれば楽なのに
今日も聞こえてくる日向での陰口
縮こまる様は塩かけられたナメクジ
こじつけでこぎ着けた場所じゃ落ち着けねぇ
坂道を転げ落ちるように落ちぶれてく
ねぇ 歩こうと思えば歩けるのに
こんな簡単な事なぜ人は出来ない
手招きしつつ遠ざかる夢
それでも探す生きていく術
もう終わりだと思ったその日から
本当の人生は始まってたんだ
待ってるだけじゃきっと何も起きないんだ
来やしないなんて嘆かずに向かうんだ
子供も大人も利口もバカも
貧乏も金持ちも死において平等
生き残る為 奪われぬよう
日々孤独だって繋がれると
生きたまま伝説になりたい
生きたまま幸せになりたい
テレビの向こう側の感動に浸って
自分が成し遂げたかのように喜んでる
地位だとか名誉だとか要らねぇ
そう言った数秒後にどこかで求めてる
誰かの評価を気にしてる
誰かが死んだって人事のように生きてる
これまで目にした多くの感動作も
俺の身には起きないって事すらも分かってる
今訪れる災いは
あの日疎かにした日の報い
瞼にはまんぱんの涙を溜め込み
閉じた瞬間に濁流の様に溢れる
それは人間の作る最も小さな海
大丈夫泳ぎきれる
逆境の向かい風だって
向き方を変えるだけで
追い風に変わるはずだって
人生に失敗がなければ
きっと人生に失敗する
俺らは苦しいから逃げるんじゃなくて
逃げるからこそ苦しくなる
道に迷うこともあったが
そもそも本当の道なんてものは
ないって事も分かった
ゴミ屑の様なクソな人生でも
生きていて良かったと一度でも思えたら
きっと笑顔で死ねる
待ってるだけじゃきっと何も起きないんだ
来やしないなんて嘆かずに向かうのさ
子供も大人も利口もバカも
貧乏も金持ちも死において平等
生き残る為 奪われぬよう
日々孤独だって繋がれると
生きたまま伝説になりたい
生きたまま幸せになりたい