midnight
Romaji
青白い光 眩しく
明暗 際立ち
傾いた針 重なり
鐘 響く
柔らかな翼 虚しく
冷たく 沈んで
飾られぬ額 彷徨い
塔 唸る
近付き 遠退く
名も語らず
踊るだけ
求めるものは 誘い
望まぬものは 掠れて
漆黒の扉 閉ざされ
行き場を探しても
掴まれたまま 抗い
離せないまま 嘆いて
鼓動さえ今は 歯痒く
静寂に溶けたくて
映された光 音無く
微かに 騒めき
動かない点 過ぎ去り
跡 残る
閉じては 開いて
飽くことなく
繰り返す
壊れたものは 脆い
注いだものは 溢(こぼ)れて
曖昧な淡い 狭間で
小さく蹲(うずくま)る
空っぽのまま 歌い
清らかなまま 澱んで
瞬(まばた)きも今は 重たく
深淵に溶けたくて
ひとり…
眠ろう…