Zansetsu - ( 残雪 )
Romaji
夜明け直近の北の空は
渡る鳥さえ凍りつく 渡る鳥さえ凍りつく
遠くに見える山並みに
かすかに白く残雪光る かすかに白く残雪光る
忘れるな故郷を 帰ってくるな二度と
忘れるな故郷を 帰ってくるな二度と
出て行くあなたに 何ひとつ
見送る母の言葉さえない 見送る母の言葉さえない
この日までの温もりと
小さな思い出ただ浮かぶ 小さな思い出ただ浮かぶ
忘れない故郷を 帰らない二度と
忘れない故郷を 帰れない二度と
流れる雲のように 静かに時を超えて
溢れる川のように 行けるところまで行け
飛び立つ鳥は ふり向かず
見知らぬ空へ身を任せ 見知らぬ空へ身を任せ
例えば翼が 傷ついて
土の上に倒れた時 土の上に倒れた時
思い出せ故郷を 帰れない故郷を
思い出せ故郷を 帰らない故郷を