Yuurei Zensen - ( 幽霊前線 )
Romaji
思い出は焦がれて前線に
今の価値を測り続けている
見えた幽も霊も重ねて
停滞していたいらしい
あの頃に戻れはしないが
お別れをしたつもりもないんだ
期待と裏腹の体温計も
サヨナラの延滞料も
笑えなくなっている
迷う程にこの目に映り込んでしまうのは
未来なんて感じる余白がありはしないから
“見たいままに網膜に人は描く”と言うなら
教えてよ、失った物を
疑う余地もないくらいにさ
後悔しないだけの寿命とか
虹を分け合う水溜りだとか
優しい妄想にまとめて
昨日も清算したい
「ずっと。」の意味が違っていても
「またね。」の意味はお揃いがいい
そんな憂も愁いもやがては流れ落ちていく
気付いたんだ
答がない事が答という事を
ため息の数だけ息を吸っていた事を
迷っていた時間もまた僕を作るというなら
背負って行こう 忘れないように
サヨナラ、幽霊前線の向こう
どうか正しく色褪せて欲しい